なっちゃんのこと
木曜の夜から昨日の夜まで、不安と絶望の底から抜け出せませんでした。
木曜日、残業をして家に着いたのが夜8:30ごろ。
とら猫氏が風邪でダウンしていたので、駅からタクシーで家に帰りました。
うちに着くと、けろとパピちゃんがお出迎え。続いてブラッキーズとシナモンが走ってきました。挨拶を済ませて、猫たちのトイレを片し、なっちゃんの姿を確認。さわろうとするといつものように逃げる・・・はずでした。
なのになっちゃんは逃げれない。あれ? なっちゃんは猫部屋の籐でできたいすがお気に入りでいつもそこにちょこんと座っていました。
その日は、籐の下に敷いてあるラグの上に横たわっていたなっちゃん。
なっちゃんは逃げようと、前足を必死に動かすだけで、後ろ足が動かない。
さわってみると冷たくて、反応がありませんでした。
緊急で対応してくれる病院に電話をかけ、状況を説明すると、小さな病院では対応しきれないとのことで、前にけろがお世話になった夜間救急へ車を走らせました。
レントゲン、血液検査の結果、骨も折れていないし異常がみつからない。
もしかしたら神経か脳の異常かも・・。これ以上はMRIでしか調べようがない。
翌朝、いつもお世話になっている先生のもとへ連れて行き、二次診療専門の高度医療センターに緊急の予約を入れてもらいました。
なっちゃんはうちの子にしよう。足が動かなくたって、トイレが自分でできなくたっていいよね。トイレの仕方、先生に教えてもらわなくっちゃね。
そのときは、だんなとそんな風に話していました。
緊急で予約を入れてもらったので、高度医療センターでは比較的すぐに診察してもらえたと思います。なのに、なっちゃんの容態は数時間の間にさらに悪化していて、後ろ足だけじゃなく、前足も反応が鈍い。意識もはっきりしない。目の反応も悪くなっていました。
レントゲンや血液検査ではやっぱり異常がない。考えられるのは脳の疾患か神経。原因がわからないので治療の仕様がない。。。
それは覚悟していたこと。だからMRIのある病院に来たのです。
でも、大きな問題がありました。
MRIを撮るには、麻酔が必要です。なっちゃんの体重はたったの1.7kg。。
そうだった・・。すっかり忘れていた。麻酔のリスク・・・。私が仕事で担当している商品で、麻酔関係の動物医療機器があります。麻酔による体の負担・・・。
今のなっちゃんの状態は相当悪く、麻酔から永遠に醒めないかもしれないと言われました。
でも、このまま放っておけば、事態は悪化していくばかり。。。
このままそうっと見守ってあげたほうがいいの?それとも原因をはっきりさせて、少しでも治療に望みをかけたほうがいいの?
なっちゃんはいまにも壊れてしまいそうで、これ以上負担をかけさせるのは残酷かもしれない・・・。
私はなっちゃんをどうしてもあきらめることができませんでした。なっちゃんは、もうそっとしていおてよ、って言っていたのかもしれません。
リスクを覚悟で泣きながら麻酔の承諾書にサインをしました。
その後、診察室に呼ばれ、先生から説明を受けました。
先生達の間で相談した結果、リスクの大きいMRIの前に、できる検査をすべてしましょうと。。 承諾書にサインしたのに、事前検査をすすめられるのは、それだけ今のなっちゃんにとって麻酔は危険だということ・・。
なっちゃんは、ウィルス検査をしていませんでした。一緒に保護したシナモンを代表して検査しただけです。「もしかして、ウィルス性の病気があったの・・・?」
結果、エイズも白血病も陰性。肝臓や腎臓の機能も異常なく、FIPの可能性も低く、もうMRIしか原因が追求できない状態となりました。
MRIで原因がわかっても、助かる保証はありません。
手術、入院となれば、金銭的な負担も大きい。それでも少ない可能性に賭けたかったです。。だって、なっちゃんはまだ生まれて4ヶ月くらいしかたっていません。
うちに来てから、いつも怒っていたなっちゃん。
なっちゃんは少しでも幸せだと思ってくれたことがあったかな。。。
MRIは夕方6時前から始まりました。麻酔から醒めたら呼ばれることになっていました。。
1時間、2時間・・ 何をしても落ち着かない。。。
こわくて、とら猫氏と「なっちゃんは大丈夫かな?」っていう会話ができませんでした・・。
先生が私たちのもとにやってきたのは9時を過ぎていたと思います。
「今、徐々に目が醒めて来ています。。覚醒は遅いです。。MRIの結果は、麻酔から醒めてからまた後で・・」
ああ、ゆっくりでも目が醒めてきてくれている!
最初の難関はがんばってくれたんだ。
30分後、先生に呼ばれ診察室へ入りました。
担当してくれた先生と、上の先生が二人。
先生の切り出しが鈍い・・・。MRIの画像を見せられ、ゆっくり説明が始まりました。
私の頭の中は、悪いことばかりでいっぱいで、いつ先生の口から最悪の言葉が漏れるのか・・そればかり考えていました。
「・・・・・気管チューブを抜きました。今、自分の力で呼吸しています。」この言葉を聞いて、やっと安心できました。なっちゃんは生きてる。それがわかってどんなに安心したかわかりません。
ただ、MRIの結果、なっちゃんの脳、脊髄、神経。そのどれも、全く異常が見つかりませんでした。検査できることはすべてやった、のに。
なっちゃん、木曜の朝まで普通に元気だったんです。どこから落ちた形跡もない。変なものを食べた形跡もない。吐いた様子もない。部屋の中も全く普通で、事故があった形跡もなく、まったく原因がわかりません。
それに、これだけ重症だったら、MRIや血液検査で異常が見つかるはず。。
なっちゃんの体の中で、何が起こっているか全くわかりません。
でも、家に帰ってきてから、明らかに元気を取り戻しました。
昨日よりも目に力があります。応急処置をしてもらったステロイドが効いているのかもしれません。なっちゃんの足は動かないけど、今日はおしっこも自分でできていました。
一度はなっちゃんを失ってしまうかもしれないと、絶望から抜け出せなかったけど、今日のなっちゃんを見て、希望の光が差してきました。元通りになれるかわかりません。でも、もしかしたら・・。
なっちゃんは正式にうちの子になりました。
なので里親さんは募集しません。
なっちゃんは、エリザベスカラーをつけながらも、今日はちゃんとイカ耳とへの字口で私たちを威嚇しています。なっちゃんの威嚇がこんなにも愛しく感じたことはありません。
ジゲン、五右衛門ファミリーのいる、橋の下の猫たちのプロジェクトが落ち着いたら、少し休憩しようと思います。長く続けていくために、どうしたらいいかここでちゃんと考えようと思います。
長くなっちゃったけど、なっちゃんはがんばってくれました。
ブラッキーズとシナモンは元気そのものです。
里親さん募集は続行していますので、よろしくお願いします!
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と「コールドケース」





















































































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